昨日は気象予報士という仕事は不規則な生活を強いるため、体がボロボロになる話を書いた。
しかし、不規則勤務も少しありがたいことがある。それは大体一般の人が仕事をする平日が公休となることである。
田舎ならまだしも、大都市で暮らすと土日はいろんなイベントに人間が集中する。先週末に札幌大通り公園で開催されたリンケージ・フェスタは北海道102市町村の味覚が味わえるとあって、それはものすごい混雑であった。
時間に正確性を求められる仕事の性であろうか、休日が他人と一緒では、遊ぶにもイベントに行くにも渋滞やら混雑といった時間的ストレスが加わり、精神がもたないのである。
だから、「平日の休日」はありがたい。特に店に行くときは混んでないのがいい。だから、平日の休日に札幌で「○○地方物産展」があると、つい出かけてしまう。
今日はさっぽろ東急で「福島物産展」、三越で「京都物産展」がある。
今日の札幌は寒冷前線の通過で雨であった。レーダーエコーの動きや予測図から、雨は昼頃にはあがることがわかっていたので、あえて雨降りの午前中に福島へ出陣することにした。
なぜなら雨の平日は出足が鈍り、空いている。さらに京都は今日が初日なので様子見も含めて主婦が集中しやすい。明日で終わりの福島側は空いているに違いない。
読みは当たった。人は少ない。人が少ないと売り子の人に品物の特徴を詳しく聞くことができるから、さらによい。1時間ほどだったが、実によく堪能できた。
今の福島は「えごま」がイチオシの品なのであろうか?ずいぶんとえごま商品があったし、色々な店で繰り返しえごまの効能を聞いた。中でも「えごま豚」を食べてみたが、かなり柔らかくて、香りもよく、美味しかった。
えごまを3%食うだけで豚がこんなに変わるなら、人間の体にも大きな効果がありそうだ。えごま食ってみようかな〜。
それから琴線に触れたのは「柿福」。干し柿に餡子と栗が挟んである。どうかな〜と思ったが、これが意外と甘さがぶつからなくて合う。美味かった。
正直福島にはあまり期待をしていなかったが、意外と面白いモノが多く、かなり満足。よかった。
2006年09月05日
2007年03月18日
特急オソーツク
仕事柄道内あちこちにJRで出かけることが多いが、網走・北見方面の特急オホーツクは毎回ハードな闘いを強いられる。
札幌と網走を結ぶこの特急は、キハ183系と呼ばれる1980年ごろ製作された古い車両がバリバリ現役で活躍しており、札幌を結ぶ特急は函館も釧路も稚内も新型特急が導入されて高速化されたにもかかわらず、こちらは時代に取り残された感じで、「昭和」の特急ぶりを色濃く残している。
鉄道ファンにはたまらない存在なのだろうが、毎回利用するわれわれにとってはなかなか骨の折れる特急だ。特急オホーツクをgoogleで検索すると、関連ワードに「新型」が出てくるし、JR北海道を良くするには?というスレッドではオホーツクの新型投入が1位にランクされるなど(今日現在)、ともかく皆が少なからず不満を持っている特急だ。
まず乗車時間が長い。北見まではだいたい4時間30分、網走まで行けば5時間15分〜30分くらいである。このため、網走の同僚は「オソーツク」と言ってはばからない。ちなみに成田空港から5時間ちょっとといえば、マレーシアやモンゴルまで行ける。
そして、この長時間の旅を支える座席だが、車両によって当たり外れがあり、好みの位置でリクライニングできる座席と、最大と最小の2種類しかリクライニングできない座席がある。特に後者は自分の最適な角度が選べないため、体への負担が大きく「殺人リクライニング」と呼ばれ、恐れられている。
さらに、とにかく退屈。10回も乗れば、最初の頃のような景色への感動は無い。夜はシカの目が光る程度で外は真っ暗。本を読もうにも山道でカーブやブレーキが多く酔いやすい、寝ようにも遠軽のスイッチバックがまた微妙に眠りを妨げる位置にある。
そんなこんなで、いろいろな罠を仕掛けてわれわれの体力を徐々にそいでゆく。老獪なボクサーにとにかくボディブローをしつこくしつこく食らうのに似ている。到着するころには、それはもうゲッソリだ。
唯一の救いは乗車率がやや低いので、二人がけの座席を一人で占有できることが多いことだ。しかし、このアドバンテージも季節によっては満員で、エコノミークラス症候群を発症しそうなほど追い込まれる状況もある。
精神力そして持久力、特急オホーツクへの乗車はまさにマラソンだ。勝負に勝つか、負けるかは込み具合とリクライニングシートという二つの要素に大きく左右されるが、よくてドロー、たいていはやられる。しかし、乗客はみな今日も明日もあさっても、オホーツクに挑み続けるのであった。
#バスという手もあるが、こちらもスピードは出ないし、何より運ちゃんのハンドリングによる「恐怖」という別の要素も加わった、違った闘いが待っているのであった。
札幌と網走を結ぶこの特急は、キハ183系と呼ばれる1980年ごろ製作された古い車両がバリバリ現役で活躍しており、札幌を結ぶ特急は函館も釧路も稚内も新型特急が導入されて高速化されたにもかかわらず、こちらは時代に取り残された感じで、「昭和」の特急ぶりを色濃く残している。
鉄道ファンにはたまらない存在なのだろうが、毎回利用するわれわれにとってはなかなか骨の折れる特急だ。特急オホーツクをgoogleで検索すると、関連ワードに「新型」が出てくるし、JR北海道を良くするには?というスレッドではオホーツクの新型投入が1位にランクされるなど(今日現在)、ともかく皆が少なからず不満を持っている特急だ。
まず乗車時間が長い。北見まではだいたい4時間30分、網走まで行けば5時間15分〜30分くらいである。このため、網走の同僚は「オソーツク」と言ってはばからない。ちなみに成田空港から5時間ちょっとといえば、マレーシアやモンゴルまで行ける。
そして、この長時間の旅を支える座席だが、車両によって当たり外れがあり、好みの位置でリクライニングできる座席と、最大と最小の2種類しかリクライニングできない座席がある。特に後者は自分の最適な角度が選べないため、体への負担が大きく「殺人リクライニング」と呼ばれ、恐れられている。
さらに、とにかく退屈。10回も乗れば、最初の頃のような景色への感動は無い。夜はシカの目が光る程度で外は真っ暗。本を読もうにも山道でカーブやブレーキが多く酔いやすい、寝ようにも遠軽のスイッチバックがまた微妙に眠りを妨げる位置にある。
そんなこんなで、いろいろな罠を仕掛けてわれわれの体力を徐々にそいでゆく。老獪なボクサーにとにかくボディブローをしつこくしつこく食らうのに似ている。到着するころには、それはもうゲッソリだ。
唯一の救いは乗車率がやや低いので、二人がけの座席を一人で占有できることが多いことだ。しかし、このアドバンテージも季節によっては満員で、エコノミークラス症候群を発症しそうなほど追い込まれる状況もある。
精神力そして持久力、特急オホーツクへの乗車はまさにマラソンだ。勝負に勝つか、負けるかは込み具合とリクライニングシートという二つの要素に大きく左右されるが、よくてドロー、たいていはやられる。しかし、乗客はみな今日も明日もあさっても、オホーツクに挑み続けるのであった。
#バスという手もあるが、こちらもスピードは出ないし、何より運ちゃんのハンドリングによる「恐怖」という別の要素も加わった、違った闘いが待っているのであった。
2007年06月18日
東海+東南海+南海=2035年頃というのはいかがか
今朝の毎日新聞をみてびっくりした。東海〜南海の連動型地震について、次は2035年ごろと書いてあるじゃないか。誰だこんないい加減な数字を出したのは、と思って記事を読んでみたら、スマトラ地震津波で名を馳せた東大の先生であった。
南海トラフで発生する地震は、大まかに南海・東南海〜東海の2つの縄張りがあり、個別で発生する場合もあれば連動して発生する場合もある。
このため、1944〜46年では東海の縄張りで断層がズレ残ったとされ、いつ大地震を引き起こすかわからんと言われて警戒されているのである。
しかし南海〜東海では、どのような条件下で縄張りを越えて断層が動くのかといったことなど、ほとんどわかっていない。いや、そもそも地震の断層が何をきっかけにズレ始めて、どうしてある所でズレ終わるのかだって今はまだわかっていないはずだ。
件の400年も結構乱暴な数字で、350年から500年くらいの幅がある。前回連動型とされるのは富士山までが火を噴いた1707年の宝永大地震であるが、32時間間隔でおきた安政東海・南海地震だって100年という周期性を考えれば連動型に含めたってよい。
こうなると、単に確率の問題となって100年周期の地震が3回に1回、もしくは4回に1回は連動するだけの話となってくる。次回が連動型である保障などない。降水確率と同じ話なのだ。
結局2035年は単なるひとつの可能性。この頃にスマトラスケールの超巨大地震が起こると信じるかどうかは、正直宗教である。
南海トラフで発生する地震は、大まかに南海・東南海〜東海の2つの縄張りがあり、個別で発生する場合もあれば連動して発生する場合もある。
このため、1944〜46年では東海の縄張りで断層がズレ残ったとされ、いつ大地震を引き起こすかわからんと言われて警戒されているのである。
しかし南海〜東海では、どのような条件下で縄張りを越えて断層が動くのかといったことなど、ほとんどわかっていない。いや、そもそも地震の断層が何をきっかけにズレ始めて、どうしてある所でズレ終わるのかだって今はまだわかっていないはずだ。
件の400年も結構乱暴な数字で、350年から500年くらいの幅がある。前回連動型とされるのは富士山までが火を噴いた1707年の宝永大地震であるが、32時間間隔でおきた安政東海・南海地震だって100年という周期性を考えれば連動型に含めたってよい。
こうなると、単に確率の問題となって100年周期の地震が3回に1回、もしくは4回に1回は連動するだけの話となってくる。次回が連動型である保障などない。降水確率と同じ話なのだ。
結局2035年は単なるひとつの可能性。この頃にスマトラスケールの超巨大地震が起こると信じるかどうかは、正直宗教である。
2007年06月29日
googleツールバーで遊ぶ
googleツールバーを使うと、一文字入れただけで検索語句が候補がずらずらっと出てくる。
どういう基準で出てくるのか詳細なことは知らないが、まあ検索数の多いものが中心なんだろう。と考えると、適当に文字を入れたときに検索候補の語句に何が出てくるのかという知的好奇心がわいてくる。
たとえば、「あ」行で試すと先頭に出てくるのは
「あ」…愛してる
「い」…飯島愛
「う」…うざい
「え」…映画
「お」…オリコン
である。(今日現在)
なるほど…と思う語句もあれば、何でまた「うざい」で検索するのか?と思う語句も多く、結構楽しい。もちろん知らない語句があれば、それを試してなるほどと思ったりもする。
ちなみに「き」だと「気象庁」が堂々と最初に出てくる。語句は10個だが、気象関係はこの一つだけ。
「きし」にしてみると気象関係は三つに増えるが、まだ「きしめん」や「機神大戦」などが混じっている。
「きしょ」まで書くと、10個中9個が気象関係になったが、「起承転結」がしぶとく残った。
結局、気象関係の語句が全部検索ワードとなるには「きしょう」の四文字が必要であった。
皆さんも本当にヒマなときは遊んでみてください。意外とハマリますよ、これ。
どういう基準で出てくるのか詳細なことは知らないが、まあ検索数の多いものが中心なんだろう。と考えると、適当に文字を入れたときに検索候補の語句に何が出てくるのかという知的好奇心がわいてくる。
たとえば、「あ」行で試すと先頭に出てくるのは
「あ」…愛してる
「い」…飯島愛
「う」…うざい
「え」…映画
「お」…オリコン
である。(今日現在)
なるほど…と思う語句もあれば、何でまた「うざい」で検索するのか?と思う語句も多く、結構楽しい。もちろん知らない語句があれば、それを試してなるほどと思ったりもする。
ちなみに「き」だと「気象庁」が堂々と最初に出てくる。語句は10個だが、気象関係はこの一つだけ。
「きし」にしてみると気象関係は三つに増えるが、まだ「きしめん」や「機神大戦」などが混じっている。
「きしょ」まで書くと、10個中9個が気象関係になったが、「起承転結」がしぶとく残った。
結局、気象関係の語句が全部検索ワードとなるには「きしょう」の四文字が必要であった。
皆さんも本当にヒマなときは遊んでみてください。意外とハマリますよ、これ。
2008年09月18日
鹿島神宮の要石のことか?
怖い予知夢?の書き込みを見たのでメモ。
夢は二部構成のようだ。書き込みを要約すると以下。
茨城に「鹿島神宮」という由緒正しき神社がある。
わたしは学生時代、鹿島のほうに測地実習に行き、この神社も知っているが、鹿島神宮の中には神の使いとされるシカがたくさんいる鹿園があり、なんといっても地震を起こす大ナマズの頭を押さえている「要石」がある。この石が動く時があれば、ものすごい大地震になると言われたものだ。
だから、この書き込みを見たときはものすごく怖くなった。要石が動けば大地震だし、しかも茨城の局番は029○が多いし、壊れた看板のマークは茨城に多いSPARのマークにそっくり。常陽銀行といえば太陽マークだ。
さらに書き込みは続く
こっちもいろいろ調べると、千葉県市川市の葛飾八幡宮とロケーションが似ている。
境内には社殿のほか推定樹齢1200年の千本公孫樹(イチョウ、特別天然記念物)があり、神社内に鐘楼もある。
さらに神社を後にして千葉街道を左に折れると鳥居と祠に守られた森「八幡不知森」があるのだ。
夢は大地震と津波、それに付随した大災害をみている。
たかが夢だが、されど夢。用心に越したことはない。
夢は二部構成のようだ。書き込みを要約すると以下。
伊勢神宮(内宮)にお参りする夢を見ました。
なぜか神宮の中にシカがいたり、森があって、近くに海が見えたりしました。なぜか大きな石があって、半分くらい土に埋まっていた。
背が非常に低い老人がいて、石をスコップで掘りながら意味不明な何かをしゃべり続けた。
すると、石のところから地割れがして轟音のような音が鳴り響いた。
辺りを見回すと、大きな地震が起きていた。
逃げようとすると、なぜか神宮の下が大きな下り坂になっていて、そこから海が見え、津波のようなものが襲っている。
壊れて流されている建物も見え、昔の住友銀行のマークや29と書かれたもの、太陽のマークが見えた。
道路があって、右側に看板が壊れたコンビニが見えた。看板は丸い縁取りに緑色と赤い色が使われた、円の中に三角形のマークがついていた。
茨城に「鹿島神宮」という由緒正しき神社がある。
わたしは学生時代、鹿島のほうに測地実習に行き、この神社も知っているが、鹿島神宮の中には神の使いとされるシカがたくさんいる鹿園があり、なんといっても地震を起こす大ナマズの頭を押さえている「要石」がある。この石が動く時があれば、ものすごい大地震になると言われたものだ。
だから、この書き込みを見たときはものすごく怖くなった。要石が動けば大地震だし、しかも茨城の局番は029○が多いし、壊れた看板のマークは茨城に多いSPARのマークにそっくり。常陽銀行といえば太陽マークだ。
さらに書き込みは続く
場面は変わり、夢の中には大きなイチョウの木がある神社が出てきた。
社務所は壊れていましたが、看板が八幡(はちまん)という文字が見えた。
また、除夜の鐘をつくような場所が見えたので、お寺かも知れない。
段差がない場所のようで、入って右側の奥に石で出来た蛇のようなものがあった。
この神社の近くの踏切の近くには赤い電車が止まっていた。
狭い道があってそこを通ると、道路があり、幾つもの車が衝突していて、歩道に乗り上げていたり、倒れている人、轢かれた人、ケガをしている人がいた。
太い、濃い藍色を薄くして横に線が走っているバスで「京」の文字が見えるバスが潰れた状態で火を噴いている。あちこちのビルからは火や煙が出ていています。ガラスの破片が落下。
道路を渡って左に曲がると、老人の消えた祠があり、右に鳥居が倒れ、足下のコンクリートには大きな亀裂が見えた。
祠の先は林のようで、道がなく、中に無理やり入っていくと、赤い池のようなものが見え、周囲に骨が散乱していた。
こっちもいろいろ調べると、千葉県市川市の葛飾八幡宮とロケーションが似ている。
境内には社殿のほか推定樹齢1200年の千本公孫樹(イチョウ、特別天然記念物)があり、神社内に鐘楼もある。
さらに神社を後にして千葉街道を左に折れると鳥居と祠に守られた森「八幡不知森」があるのだ。
夢は大地震と津波、それに付随した大災害をみている。
たかが夢だが、されど夢。用心に越したことはない。
2008年09月20日
脱力の札幌オータムフェスタ
札幌は朝晩は涼しいが昼間は日差したっぷりで暑い。今日も最高気温は24.3度まで上昇。夏日一歩手前と、9月後半とは思えない陽気であった。
そんな中、札幌オータムフェスタ2008に行ってきた。「食欲の秋」を満たす秋のイベントである。
今日は午後2時過ぎに会場に行ったのだが、予想通りのなかなかの人だかり。昼時をはずしているのに関わらず、ラーメン祭りとご当地グルメの楽しめる4丁目では「北見塩やきそば」の店の前に長蛇の列が続いていた。
塩やきそばは食べたかったが、空いている所に並んで別のご当地グルメを味わおうかと思ったらば、掲示がしてあり、『「芽室コーン炒飯」と「富良野オムカレー」は16時まで休み』とある。思わず目を疑った。
ご当地グルメは初めから5店舗しかない。そこで2店舗も休めば、そりゃ残りの店舗に人間が集中する。土日の札幌中心部をナメ切った運営体制に一回目の脱力。
仕方ないので、同じ4丁目の反対側に店が並ぶラーメン祭りのチケットを買うことにした。一杯700円。
こちらも5〜10分程度はならぶ必要があったが、とりあえずラーメンを手にすることは出来た。
しかしラーメンを手にしても落ち着いて食べる所がない。はじめからテーブルとイスの数が圧倒的に少ないのだ。イス取りゲームの予選を戦っているのではないのだ。仕方なく、お盆を地面に置いて丼を手に持って食べる。ほとんどの人が噴水に腰掛けたり、わずかな石段を利用するなどしている。増毛のラーメンは美味しかったが、本当に落ち着かなかった。300円くらい返せ。
次に、2丁目に行ってさっぽろスイーツをGetしようかと思ったならば、並ぶ気も失せる九十九折りの長蛇の列。しかも立て看板のメニューのところには「売り切れ」シールの嵐。お前ら午後8時までやるってのに午後3時で売り切れってナンダ!?
秋の札幌の週末の、集客力をとことんナメ切った運営ぶりに怒り爆発である。
これから行こうとしている皆さんへ。
週末・祝日は絶対ダメです。
平日の、しかも雨天で雨降りの日に行けば、十分満足することができるでしょう。
そんな中、札幌オータムフェスタ2008に行ってきた。「食欲の秋」を満たす秋のイベントである。
今日は午後2時過ぎに会場に行ったのだが、予想通りのなかなかの人だかり。昼時をはずしているのに関わらず、ラーメン祭りとご当地グルメの楽しめる4丁目では「北見塩やきそば」の店の前に長蛇の列が続いていた。
塩やきそばは食べたかったが、空いている所に並んで別のご当地グルメを味わおうかと思ったらば、掲示がしてあり、『「芽室コーン炒飯」と「富良野オムカレー」は16時まで休み』とある。思わず目を疑った。
ご当地グルメは初めから5店舗しかない。そこで2店舗も休めば、そりゃ残りの店舗に人間が集中する。土日の札幌中心部をナメ切った運営体制に一回目の脱力。
仕方ないので、同じ4丁目の反対側に店が並ぶラーメン祭りのチケットを買うことにした。一杯700円。
こちらも5〜10分程度はならぶ必要があったが、とりあえずラーメンを手にすることは出来た。
しかしラーメンを手にしても落ち着いて食べる所がない。はじめからテーブルとイスの数が圧倒的に少ないのだ。イス取りゲームの予選を戦っているのではないのだ。仕方なく、お盆を地面に置いて丼を手に持って食べる。ほとんどの人が噴水に腰掛けたり、わずかな石段を利用するなどしている。増毛のラーメンは美味しかったが、本当に落ち着かなかった。300円くらい返せ。
次に、2丁目に行ってさっぽろスイーツをGetしようかと思ったならば、並ぶ気も失せる九十九折りの長蛇の列。しかも立て看板のメニューのところには「売り切れ」シールの嵐。お前ら午後8時までやるってのに午後3時で売り切れってナンダ!?
秋の札幌の週末の、集客力をとことんナメ切った運営ぶりに怒り爆発である。
これから行こうとしている皆さんへ。
週末・祝日は絶対ダメです。
平日の、しかも雨天で雨降りの日に行けば、十分満足することができるでしょう。
2020年08月20日
キング・オブ・ニセ予言
今年、函館生まれの一人の作家が世を去った。
作家の名は五島勉。1974年に「ノストラダムスの大予言」著し、世間を騒然とさせたことはあまりにも有名である。
1999年7月に人類が滅亡するという解釈は外れた。
外れたが、彼は予言者ではない。ノストラダムスの詩は予言であるとしたこと、さらにはその詩を人類の滅亡と結び付けたこと、その「解釈」が間違っていたのである。
彼は作家である。あの本はエンターテイメントなのだ。ノストラダムスも予言はしていないだろう。だから予言が外れたといって責めるのは的外れだ。
これ以降、40年余り。
五島勉とは違い、自らが予言者であると名乗ったり、神の言葉が降ってくるなどといい、破滅や災害、戦争が起きると言って人々の不安を煽る人間が数多く登場してきました。そしてそれらの予言は、ことごとく外れてきました。
「エンタメ」として読めばなかなかよくできているが、なにぶん”未来の出来事”なので、予言された時が来るまではウソをウソと否定しきれないところが辛い。またそこを逆手にとって、話の上手いニセ予言者たちは、信者を獲得していく。そして外れても反省せず、非科学的な言い訳をして予言者としての命をつないでいく・・・。
そして今、また新たな?”ニセ”予言者が現れた。昭島レイラである。
きょうは8月20日。
彼女は先日、自分のYoutubeチャンネル「レイラの都市伝説」で、2020年8月21日午前5時16分に関東で大地震が発生し、横浜や東京の一部で壊滅的被害が発生するとの「予言」を発表した。
予言が当たれば、彼女は「神」になるだろう。
しかし当たらなければ、彼女は「炎上」し、社会から抹殺されるだろう。
これまで、数多くの”日時指定”の地震発生予言が、もっともらしい形でネットに書き込まれてきた。でも、ひとつとして的中したものはない。
だから彼女のバッドエンディングを色濃く予測させる。
SNSで誰でも文句が言える世の中は、ある意味、民主主義だ。
そんな今、こんな予言を堂々と発表することに、かえって驚愕を覚える。
外れた自分の姿は予言できないのか??
そもそも都市伝説とは「口承される噂話のうち、現代発祥のもので、根拠が曖昧・不明であるもの」をいう。
もっともらしい予言をしておいて、チャンネル名が「都市伝説」とはお笑いである。自ら「作り話ですよ」と言っているようなものだ。
今回の予言には、ニセ予言者特有の”人を騙す”ポイントがはっきり現れている。
非常にいいテキストとして紹介していきたい。
1)自分は特別な人間であることを誇示する

魂の世界にアクセスできるとか、神様の予言を聞くことができるとか、人とは違ったオカルトな能力があると言う。
2)顧客や友達に有名人もいると誇示する

政治家や財界人、芸能人などが、私の言葉を信じて行動している、などと言う。
彼女の場合は山東明子参議院議長を強調。山東議長もこれは迷惑ではないのだろうか!?
3)過去の大災害・災難を当てたと豪語する
災害であれば、昔なら阪神大震災、今なら東日本大震災を”実は当ててた”と言いがち。ただし基本的に第三者の検証不能。
彼女の場合は「数々の奇跡を起こしてきた」とのこと。そうですかそうですか・・・。
4)なかなか怖い予言で、恐怖感を煽る
人口集中地帯や広範囲に壊滅的な被害が出るような災害・戦禍の予言を発し、不安感を煽る。
今回の予言の内容は以下。
8月21日5時16分に大きな地震が来る。横浜や東京の一部は壊滅的な被害となる
大きな津波が襲い、古い家屋や古いビルなどが破壊され、多くの人が逃げ切ることができず命を失う可能性がある
今までは神々の力で地震を長年にわたり遅らせて来たが、とうとう今年は大惨事が日本国を襲う・・・そう。
いやー恐ろしい、恐ろしい(笑)
5)みんなで祈れば震災が食い止められる

今からでも心から祈りを捧げれば、多くの人が守られる・・・というようなことを言う。
予言が外れたときの保険材料として多いパターンである。
外れた時に「みんなの祈りが届いた!ありがとう」と言ったり、ヘタすると「わたしの祈りで回避した」などと言い張る。
しかし、ここをどう言うか・・・「危機が回避されたのは予言者のおかげ」と思わせるために、ニセ予言者はここの言葉の言い回しに命をかける。うまくいけば信じて本を買ったり、チャンネル登録したり
6)しゃべりすぎると、ぼろが出る
地震や津波の専門的な知識があるわけではないので、詳しくしゃべるとつじつまがあわなかったりする。
(でも、スルー。都合の悪いことには目や耳をふさぐ)
たとえば、この地震予言については「相模湾の活断層が原因で壊滅的な被害、大津波」と話すのだが、沿岸活断層の活動で大津波というのはまずない。
ましてや東京湾である。水深が浅く、入り口が狭く、奥が広いというこの形状では津波のエネルギーは減衰しやすい。科学的に2メートル以上の津波はまず起きないとされているのだ。(つまり、東京湾に大津波警報が出ることはない)

▲それらしく表示される三浦半島の活断層。ここは動いてもM7に届くかどうかなのだが・・・
今回の予言は、上に挙げたニセ予言の特徴がよく現れていて、「ニセ予言中のニセ予言」。まさにキング・オブ・ニセ予言といってもいいだろう。
これはもう、信じない人にとっては、ザッツ・エンターテイメントである。
「この予言は外れる」という予言こそ当たる!
どんな言い訳をするのだろうか。彼女の発言をめぐり何が起きるのだろうか。
エンターテイメントの行方をゆっくり楽しもうではないか。。。
作家の名は五島勉。1974年に「ノストラダムスの大予言」著し、世間を騒然とさせたことはあまりにも有名である。
1999年7月に人類が滅亡するという解釈は外れた。
外れたが、彼は予言者ではない。ノストラダムスの詩は予言であるとしたこと、さらにはその詩を人類の滅亡と結び付けたこと、その「解釈」が間違っていたのである。
彼は作家である。あの本はエンターテイメントなのだ。ノストラダムスも予言はしていないだろう。だから予言が外れたといって責めるのは的外れだ。
これ以降、40年余り。
五島勉とは違い、自らが予言者であると名乗ったり、神の言葉が降ってくるなどといい、破滅や災害、戦争が起きると言って人々の不安を煽る人間が数多く登場してきました。そしてそれらの予言は、ことごとく外れてきました。
「エンタメ」として読めばなかなかよくできているが、なにぶん”未来の出来事”なので、予言された時が来るまではウソをウソと否定しきれないところが辛い。またそこを逆手にとって、話の上手いニセ予言者たちは、信者を獲得していく。そして外れても反省せず、非科学的な言い訳をして予言者としての命をつないでいく・・・。
そして今、また新たな?”ニセ”予言者が現れた。昭島レイラである。
きょうは8月20日。
彼女は先日、自分のYoutubeチャンネル「レイラの都市伝説」で、2020年8月21日午前5時16分に関東で大地震が発生し、横浜や東京の一部で壊滅的被害が発生するとの「予言」を発表した。
予言が当たれば、彼女は「神」になるだろう。
しかし当たらなければ、彼女は「炎上」し、社会から抹殺されるだろう。
これまで、数多くの”日時指定”の地震発生予言が、もっともらしい形でネットに書き込まれてきた。でも、ひとつとして的中したものはない。
だから彼女のバッドエンディングを色濃く予測させる。
SNSで誰でも文句が言える世の中は、ある意味、民主主義だ。
そんな今、こんな予言を堂々と発表することに、かえって驚愕を覚える。
外れた自分の姿は予言できないのか??
そもそも都市伝説とは「口承される噂話のうち、現代発祥のもので、根拠が曖昧・不明であるもの」をいう。
もっともらしい予言をしておいて、チャンネル名が「都市伝説」とはお笑いである。自ら「作り話ですよ」と言っているようなものだ。
今回の予言には、ニセ予言者特有の”人を騙す”ポイントがはっきり現れている。
非常にいいテキストとして紹介していきたい。
1)自分は特別な人間であることを誇示する

魂の世界にアクセスできるとか、神様の予言を聞くことができるとか、人とは違ったオカルトな能力があると言う。
2)顧客や友達に有名人もいると誇示する

政治家や財界人、芸能人などが、私の言葉を信じて行動している、などと言う。
彼女の場合は山東明子参議院議長を強調。山東議長もこれは迷惑ではないのだろうか!?
3)過去の大災害・災難を当てたと豪語する
災害であれば、昔なら阪神大震災、今なら東日本大震災を”実は当ててた”と言いがち。ただし基本的に第三者の検証不能。
彼女の場合は「数々の奇跡を起こしてきた」とのこと。そうですかそうですか・・・。
4)なかなか怖い予言で、恐怖感を煽る
人口集中地帯や広範囲に壊滅的な被害が出るような災害・戦禍の予言を発し、不安感を煽る。
今回の予言の内容は以下。
8月21日5時16分に大きな地震が来る。横浜や東京の一部は壊滅的な被害となる
大きな津波が襲い、古い家屋や古いビルなどが破壊され、多くの人が逃げ切ることができず命を失う可能性がある
今までは神々の力で地震を長年にわたり遅らせて来たが、とうとう今年は大惨事が日本国を襲う・・・そう。
いやー恐ろしい、恐ろしい(笑)
5)みんなで祈れば震災が食い止められる

今からでも心から祈りを捧げれば、多くの人が守られる・・・というようなことを言う。
予言が外れたときの保険材料として多いパターンである。
外れた時に「みんなの祈りが届いた!ありがとう」と言ったり、ヘタすると「わたしの祈りで回避した」などと言い張る。
しかし、ここをどう言うか・・・「危機が回避されたのは予言者のおかげ」と思わせるために、ニセ予言者はここの言葉の言い回しに命をかける。うまくいけば信じて本を買ったり、チャンネル登録したり
6)しゃべりすぎると、ぼろが出る
地震や津波の専門的な知識があるわけではないので、詳しくしゃべるとつじつまがあわなかったりする。
(でも、スルー。都合の悪いことには目や耳をふさぐ)
たとえば、この地震予言については「相模湾の活断層が原因で壊滅的な被害、大津波」と話すのだが、沿岸活断層の活動で大津波というのはまずない。
ましてや東京湾である。水深が浅く、入り口が狭く、奥が広いというこの形状では津波のエネルギーは減衰しやすい。科学的に2メートル以上の津波はまず起きないとされているのだ。(つまり、東京湾に大津波警報が出ることはない)

▲それらしく表示される三浦半島の活断層。ここは動いてもM7に届くかどうかなのだが・・・
今回の予言は、上に挙げたニセ予言の特徴がよく現れていて、「ニセ予言中のニセ予言」。まさにキング・オブ・ニセ予言といってもいいだろう。
これはもう、信じない人にとっては、ザッツ・エンターテイメントである。
「この予言は外れる」という予言こそ当たる!
どんな言い訳をするのだろうか。彼女の発言をめぐり何が起きるのだろうか。
エンターテイメントの行方をゆっくり楽しもうではないか。。。